キャスターにゴミが詰まりすぎると…
キャスターにゴミが付着した状態で使用し続けることにより、キャスターがうまく回らなくなり故障の原因となります。
こちらはキャスターが回らなくなって引きずって使い続けた結果、コマが斜めに削れてしまった状態です。こうなってしまったら交換が必要です。
キャスターの掃除方法をご紹介 その①
まずはコマとコマを支えている軸との間にゴミ(髪の毛やビニール袋)などが絡まっていないかを確認し、ゴミが車軸に絡まっていたら画像のようにピンセットや毛抜などの何か先が細くて入り込めるような道具を使って取ってあげましょう。
キャスターの掃除方法 その②
車軸に絡まっていたゴミを除去したら次はパーツクリーナを用意します。(ホームセンターなどで300円程度)速乾性を選んでください。
スーツケースを逆さまにしパーツクリーナーをキャスターの付け根部分の隙間に吹き付けます。
部屋の密室などでパーツクリーナーを使用する場合には換気を忘れないでください。
こうすることでこの中のホコリや髪の毛などの汚れ、古い油などを落とす事が可能です。
勢いよく吹き付けてください。
もう一箇所はこちらです。中心軸部分も
その後は、キャスターを指で回してゴミが残っていないかを確認します。
5分程度放置しております。この間にパーツクリーナーがゴミを溶かしてくれます。
逆さまにしたスーツケースをキャスターを下にして、残ったパーツクリーナーを落とします。室内で作業する場合にはパーツクリーナーが垂れてきますので新聞紙か不要なそうきんなどを用意して床が汚れないように気をつけましょう。
結構汚れている場合ですと黒い液が垂れます。
ぞうきんやウエスなどで残った汚れや飛び散ったパーツクリーナーを拭き上げます。
汚れがヒドイ場合には同じ作業を2回します。
パーツクリーナーは速乾性を選びましょう。パーツクリーナーを垂れ流したら、10分程度放置し、ハーツクリーナーが乾くのを待ちましょう。
キャスターの掃除方法その③
先程パーツクリーナーを垂れ流して乾ききった箇所に潤滑油を吹きかけます。
キャスターの根本のベアリング部分(玉部分)や中心軸をめがけて注油していきます。
潤滑油は少量で十分です。
(ホームセンターで300円程度)
キャスターの掃除方法その④
グリススプレーを使用します(ホームセンタで300円程度)
先程の潤滑油を注入しか箇所にこちらも少量注ぎましょう。
イメージ的に潤滑油をグリスで覆う感じです。
グリスをなじませる為にクルクル回しましょう。
ここまでメンテナンスしても回りが悪い場合にはベアリングの玉が潰れている可能性がございます。
キャスターの掃除方法その⑤
こま自体にベアリングが付いているタイプに限りですが、このベアリング部分に潤滑油を注油してあげましょう。
こちらは高性能なベアリングが付いた静音タイプのキャスターになります。
マイナスドライバーなどの工具でベアリング部分も外して注油しましょう。
コマが外せない場合にはここまでで注油は十分です。
内側にも潤滑油を注入します。
余分な油を拭き取ってあげて、分解したベアリングを取り付けましょう
この時、じっかりベアリングとコマがハマっていないと不具合が生じますので注意が必要です。しっかり奥までハマっているか、斜めにハマっていないかを確認。
キャスターの掃除方法その⑥
タイヤワックスを使用します。(車用です。ホームセンターで300円程度)
ツヤ出しとゴムの劣化防止・汚れをつきにくくしてくれます。
拭き取り不要と書いてますが、私はウエスで拭き取ってます。
ゴムの部分もそうですが、黒いプラスチック部分にもツヤを出してくれます。
キャスターの掃除方法その⑦
最後になります。
キャスターを支えているパーツ部分が削れている場合、カッターナイフで軽く削ってあげましょう。
かなり見た目もスッキリしてきました。
これでキャスターのメンテナンスは以上となります。
キャスターに特化したメンテナンス方法が現時点でホームページに上がっていなかったのでUPしてみました。
スーツケースのキャスターは回転して摩耗していくパーツでもあります。
消耗品ですので、しっかりとしたメンテナンスが必要となってきます。
しっかりとしたメンテナンスで大切にスーツケースを使ってあげてください。